高利回りの不動産クラファンとして2021年からサービスを続けている『TECROWD』。業界平均よりかなり高めの利回りを売りにして,かなり積極的なネット広告での露出に若干の怪しさも感じさせるTECROWDですが,実際のところはどうなのでしょうか?今回も,他の情報サイトではあまり扱われていないポイントを中心に,現在の運用状況,実際使ってみた上での評価をまとめていこうと思います。
利用履歴
TECROWDはクラファン開始当初は若干慎重になってこともあり(全くの個人的な感想です),2024年3月にはじめて投資しましたが。ファンド募集と手持ち資金が一致するタイミングで投資を30~50万ずつしていった結果,現在の投資額は220万まで増えています。この後にも紹介するクラス会員で200万以上投資していると成れる「ルビークラス」になっています。
今後ですが,実際利用してみてわかるTECROWDの良さを感じてきており,今後も手持ち資産(現在6,000万ほど)の1/10以下程度を上限に投資額を増やしていく方針です。では早速評価していきましょう。
↓こちらに私のソシャレン・クラファン投資履歴をまとめています。
基本情報
種類 | ソーシャルレンディング |
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運営者 | TECRA株式会社(財務情報) |
デポジット口座 | 楽天銀行 |
平均利回り | 8-11%(さらにアップサイド配当の可能性あり) |
分配ペース | ファンドごとに異なる |
出金手数料 | 楽天銀行の場合:無料 楽天銀行以外の場合:楽天銀行の他行振込み手数料に準ずる |
運用期間 | 6カ月~3年(1年程度が多い) |
運用前資金拘束期間 | 10~20日前後 |
運用終了後資金拘束期間 | 10日前後 |
TECROWD評価
長所①:厳選された高利回りかつ安全性も審査されたファンド
TECROWDはファンドの組成頻度は月1~3件程度と多くはないですが,いずれも年利8%以上の高利回りのファンドです。海外案件も多いので「安全性は大丈夫なの??」と思ってしまいがちですが,ファンド紹介ページでは丁寧に物件情報,プロジェクト成功の蓋然性について説明されています。
海外案件ではファンドの解説動画も作成する徹底ぶりで,他のサービスでは十分な調査をしているのか怪しいところがありまうが,TECROWDは少なくとも十分な調査の上でファンド組成していることは分かります。
長所②:実質利回りのアップが期待できる
TECROWDではアップサイド配当が期待できます。実際に私が投資した56号ファンド「障がい者向けグループホーム AMANEKU八王子川口長」の案件では,早期償還された結果ではありますが,想定利回り8%が年利換算で14.94%にアップしました。まぁ当初最終的に貰える配当が半年早まったことになった訳ですが,半年前倒しして再投資できるは当然ですが大きなメリットと言えます。
長所③:会員クラス制制により投資し易くなった
TECROWDでは2024年から会員クラス制度が導入されました。これは,TECROWDの会員を運用額に応じてクラス別けをし,各ファンドの先行抽選に参加可能な会員クラスを限定するというものです。これにより,これまでTECROWDに大きく投資してきた,これからも投資したい高い会員クラスの投資家が優遇されることになります。TECROWDで熱心に投資してきた投資家がしっかりと報われ,かつ一般ユーザとは極端に差をつける訳でない(利回りに差をつけるなど),良い制度だと思います。
短所①:入出金のサービスに改善余地あり
あまり欠点のないTECROWDですが,細かいところで難点がない訳ではありません。例えば,運用前後の資金拘束期間はやや長めです。特に先行抽選を理由する場合は2週間程度の資金拘束は覚悟しないといけません。
また基本情報で書いた通り,分配金や償還金は指定した払い戻し口座に自動で振り込まれますが,楽天銀行以外では有料です。業界の潮流で他社が出金無料にしたり,利便性の高いGMOあおぞらネット銀行に変更しているように,なんらかの改善を求めたいです。
まとめ
TECROWDについてまとめです。実際の投資経験をもとに評価してみて,利回りの高さやアップサイド配当などのメリットは勿論,ファンド成功の蓋然性の評価もちゃんとしていたり,意外にも欠点がなくかなりの高評価となりました。高いリターン求める投資家にとてもおススメできるサービスだと思います。
総合評価:★★★★★★★★★(9/10)
高利回りやアップサイド配当などのメリットは勿論,安全性,システム・サービスに亘り意外にも欠点がなく客観的に見てかなりの高評価。