大和証券グループ+クレディセゾングループによるソーシャルレンディング『Funvest』。とても安心できる大企業に支えられたサービスではありますが,「堅実」以外の特徴はどうなのでしょうか?今回も,他の情報サイトではあまり扱われていないポイントを中心に,現在の運用状況,実際使ってみた上での評価をまとめていこうと思います。
利用状況
現在Fuvestの運用金額は50万となっています。
実は一時期は運用額が1,000万を超えていたのですが,運用期間が短めのものが多かったのと早期償還も重なり(下図),その上再投資も他の業者のファンドに移したため現在は50万と少額の運用額となっています。
今後の方針ですが,利回りがイマイチなものの基本的には良いサービスだとは思っているので,タイミングが合えば投資金額をいくらかは増やそうとは思っています。では早速評価していきましょう。
↓こちらに私のソシャレン・クラファン投資履歴をまとめています。
基本情報
種類 | ソーシャルレンディング(2021年11月~) |
---|---|
運営会社 | |
貸付先 | 不動産会社(匿名) |
デポジット口座 |
GMOあおぞらネット銀行 |
平均利回り | 3.0-3.5% |
分配ペース | 満期一括 |
出金手数料 | 無料(満期後,指定日に払戻口座に自動入金される) |
運用期間 | 6カ月~1年(1年程度が多い) |
運用前資金拘束期間 | 募集終了後 3~7日前後(募集期間は10日程度が多い) |
運用終了後資金拘束期間 | 15日程度 |
Funvest評価
長所①:安心できる運営母体
Funvestのサービスを運営するFintertech(株)は,東証プライム上場の大和証券グループとクレディセゾンを母体とした会社です。経営に絶対ということはないですが,運営面での信頼感が高いです。
ファンドの貸付先も,経営状態が良好な上場または非上場企業の案件が多く,利回りは低いものの安心感があります。業者とファンドの案件の両面で信頼性が高いのは評価できますし,やはりこれがFunvestの最大の長所と思います。
長所②:Fundsよりやや高い利回り
同じく安定感のあるサービスとしてはFundsがあります。Funvestが主に運営者から安心感を得るのに対し,Fundsはファンドの貸付先が上場企業という点に安心感があります。ファンドの申し込みはともに先着・後入金と同じで,これも評価できるポイントです。大きな違いとしては,Funvestはファンドの募集額は1億円以下と,殆どが1億円以上のFundsよりだいぶ少ないです。一方,利回りはFunvestの方がFundsより1%ほど高いです。
短所①:特典のAmazonギフト券の還元率が低め
Funvestでは約半数くらいのファンドで投資額に応じてAmazonギフト券がもらえます。これ自体は好ましいことなのですが,このAmazonギフト券の還元率が他社のサービスと比較してとても低いです。下の例ですと100万円で1000円と還元率は0.1%です(還元率はファンドにより異なります)。これではお得感を感じにくいですし,むしろ他社のAmazonギフト券サービスとの落差にガッカリ感を与えてしまいかねません。無いよりマシ程度に思っておいた方が良いかもしれません。
短所②:早期償還が多く資金拘束期間がやや長い
運用後の資金拘束期間が長めです。運用前は募集期間10日程度で,募集終了後3~7日程度で運用が開始されるのは早い方ですが,運用終了後は償還まで15日前後要することが多く,なかなか資金が帰ってこないと感じさせるのはマイナスポイントです。この辺りはFundsも同じです。また,Fundsは運用期間通りに償還されることが殆どですが,Funvestは早期償還もやや多め(半分以上)です。資金拘束期間が長いだけに,実質利回りの低下につながります。
まとめ
Funvestについてまとめです。やはり,大和証券とクレディセゾンが母体であることでの運営者としての安心感やファンド案件の堅さ,その上でFundsよりやや高めの利回りの魅力の堅実なサービスです。一点,早期償還が多いのは組成しているファンドが不動産中心なので仕方ない面もあるのですが結果的に実質利回りを下げるので,資金拘束期間を短縮するよう改善して貰えるとさらに評価が高くなると思います。